落下腸が原因で便秘になっていたのかも

最近新しく注目されてる便秘の原因に、落下腸があります。聞き慣れない用語ですが、ねじれ腸などとも呼ばれています。正確な医学用語はありませんが、マスコミで特集されたことにより、落下腸は一躍多くの人が知るものとなりました。

本来の大腸の位置は、左右が後腹膜に埋まり容易に動かないように固定されています。しかし生まれつきこの固定が上手くいかないまま成長した人や、成長する際に固定が上手くいかないままの人がいます。丁度、左右が固定されないことで、上部がたわんでしまい、骨盤付近までぶら下がった状態の腸を、落下腸もしくは、ねじれ腸と呼びます。

固定されていないばかりに、ぶら下がり捻れてしまった腸は便秘を促進してしまいます。便が移動するときに、スムーズに行かなくなるためです。

こうした落下腸の人には特徴があります。子供の頃から便秘がちである場合や、立ち上がる時に下腹部が出てしまう。などです。これは先天性であるので、今更落下腸を完全に治すことはできません。しかし緩和して便秘の期間を少なくすることはできます。

仰向けになり腰のあたりに枕を置き、膝を立てます。恥骨からヘソを下から上に腸を押し上げるようなマッサージします。これだけで随分効果が出るということです。落下腸が原因の便秘かもしれないと思ったら、この方法を試してみてください。

PMSが原因の便秘の可能性

PMSとは月経前症候群の略です。生理前になると多様な体調不良が起こる場合があります。生理のある80%もの女性が、PMSの症状に悩んでいます。その中でも便秘はもっとも症状として現れやすいものとされています。だいたい生理前14日前くらいから症状が始まります。お腹が張ったり、排便がなかなか進まないといった便秘の症状です。

この便秘の症状を起こすのは、女性ホルモンのプロゲステロンです。もともと妊娠しても良いですよ、という合図で女性ホルモンが母体になるかもしれない体を守るために行う生理現象です。プロゲステロンが活発になると、腸の蠕動運動が弱くなります。

これはもし妊娠した場合に、過剰な蠕動運動で子宮に悪影響を及ぼし流産しないようにという体の本能なのです。全く悪者ではないのです。便秘の原因にはなりますが、乳がんなどの発症を抑制するという効果もある女性ホルモンなのです。

このPMSが原因の便秘は生理が来れば終わります。また生理後も普通の便通に戻るはずです。半月は通常の生活が過ごせます。しかし残りの半月もの間、ずっと便秘だと辛いですね。PMSは自律神経の乱れた時により一層酷くなるので、生理前14日あたりから、生活習慣を正して体にストレスを感じさせない生活を送ることで、便秘の症状も緩和されていきます。時には便秘も解消します。自律神経を乱さぬような生活を心がけると、良いでしょう。

内臓冷え性が便秘を招く原因に

冷え性というと一般的には、手足の末端が冷えることを指しますが実は内臓が冷えている、ということもあります。この内臓が冷えている人を内臓冷え性といいます。内臓が冷えると、下痢や便秘の原因になります。

会社などでエアコンがついている環境の中で過剰なストレスを感じて腸内環境を悪くしてしまう事はありませんか?冷たいアイスなどを食べると直ぐに下痢や便秘をしやすいのなら、内臓冷え性の疑いがあります。

内臓が冷えると血流が悪くなり、体を血液が循環しにくくなります。血液が行き渡らないと、便秘になるのです。免疫機能も著しく低下する
ので病気をしやすくもなります。

予防策はとにかく冷やさない事です。1年中使い捨てカイロを持ち、貼るタイプのカイロをお腹周辺に貼る事で便秘が悪化するのを避けましょう。

第二の脳といわれる腸はストレスに敏感

腸は第二の脳と呼ばれるほど、心的要因に左右される臓器です。自分で想像するよりもずっとデリケートなのです。便秘の原因は、上記で挙げた様々な要因から起こる現象ですが、ストレスで便秘になる割合は極めて高いのです。

日本消化器病学会によると、腸は人間の体を守る為のリンパ球が60%も集まる、人体の最大のリンパ組織・免疫組織であることが1990年代以降証明されてきたと言います。人体の要であることが如実になってきて久しいのです。

普通は脳の指令があって、臓器が動きますが脳からの信号を待つことなく消化吸収という機能を果たすのも腸だけです。しかも腸は腸の不調を脳に伝達する発信力を持ちます。副交感神経の大部分を占める迷走神経がそれです。

副交感神経は心の動きと密接です。ストレスが掛かると、副交感神経は鈍くなります。便秘になるその原因は、第二の脳と呼ばれる腸からのメッセージかもしれません。副交感神経が脳へ発信したストレスを脳は明確に受け取っているのです。腸にダメージがあるときは即ち人体の危機であると言ってもいいでしょう。

その便秘の原因がストレスであるならば、決してその原因を無視してはいけません。放っておけば、便秘のみならず自律神経失調症や、うつ病などに進行するかもしれません。リラックスを心がけて、副交感神経を優位に保つことで、脳も腸の信号を受け取り精神を安定させます。