なかなか受診しないことが便秘悪化を招く

幼児でも便秘になりやすいと知っている人は、意外に少ないものです。

どうしても、便秘というと大人のなるものというイメージが強い為か放置している保護者も多いものです。

加えて、幼児だと上手く伝える術がないので、 便秘で苦しいというのも気が付きにくいものです。

幼児は本能的に、病院を嫌がるものなので、なるべく悟られないように親に黙っているものです。

ここはいち早く察知して、病院に行くことをおすすめします。

放っておくと、大変な事になるかもしれません。

ひとくちに便秘と言っても、その種類は多様ですし、 思いもよらない病気が潜んでいる可能性も否めないからです。

放って置くと、便秘は慢性化してしまいます。

便が硬くなり長くなるので幼児では自力で排便するのが困難になります。

大人でも痔は辛いものなのに、切れ痔になってしまう幼児もいますので、 益々便意があっても我慢してしまうようになります。

幼児の中には野菜が苦手な子供も多いです。

小さい子供は苦味に関して免疫がないので、すぐには食べられないのです。

長ずるに従って苦味に関しても受け入れられるようになりますが、 最初のうちは非常に難しいと言わざるを得ません。

すると野菜不足で、腸の蠕動運動が弱くなってしまいかねません。

小さな幼児は、腸もまだしっかりとしていませんし腹筋も強くありません。

蠕動運動が弱いと、便を押し出す力が足りずに便秘は悪化してしまいます。

そうこうしているうちに腸内で便は硬くなり排便する際の痛みに耐えられず、 排便を我慢してしまうようになります。

もし我が子の様子がおかしかったら、迷わず小児科を受診しましょう。

便を柔らかくしたり、善玉菌を増やす整腸剤が処方されるでしょう。

常に自分の子供に目を配り、どこかしら変化がないか観察することが小さな幼児を持つ保護者の努めなのです。

幼児こそ規則正しい生活を!

幼児は成長を促す成長ホルモン、メラトニンの分泌が著しいのですが、 このメラトニンというのは睡眠時間に深く携わっています。

夜寝ている時間に分泌して細胞の成長・修復を担うので、 不規則に生活していると成長が遅くなり低身長のもとになります。

また寝ているあいだに細胞の修復をする成長ホルモンは、 便秘の元になる腸内の悪玉菌を排除するのにも関与しています。

この大切な時間に起きてテレビやゲームをしていると幼児の便秘はいつまでも、 ぐずぐず長引いてしまうのです。

またこのメラトニンは自律神経と連動していますから、メラトニンがきちんと分泌されないと、 睡眠導入に障害が起きて副交感神経も作動しなくなるのです。

すると胃腸の活動を司る副交感神経が動かないことで便秘は悪化してしまいます。

幼児にとって睡眠は便秘を治すこと、そして成長を促すことに必要なものです。

もし生活習慣が乱れているのであれば、小さな幼児の内に改善させておきましょう。

これは幼児一人では、対処できない問題です。

保護者である親が、責任を持って朝型生活に誘う必要があります。

夜型の幼児は、情緒不安定になりやすいという調査結果もあります。

太陽の動きに合わせたシンプルな生活が、幼児には一番大切なのです。

幼児の心と腸はデリケート

幼児といっても人間としての個性は、もうあります。

中にはストレスを感じやすい感受性の強い幼児も多いものです。

小さな子供はみんな天真爛漫で悩み事もないというのは、大人の勝手な思い込みなのです。

保育園入園・幼稚園入園・小学校入学といったタイミングで便秘になる幼児は多いです。

新しい環境で、便通が悪くなるのです。

刺激の強い毎日に順応できない幼児は、胃腸の動きが不活発になってしまうことがあります。

また、保育園、幼稚園、小学校で便意を感じた時に、 羞恥心が邪魔をしてトイレで排便することができない、そんな幼児も多いために便秘が多くなります。

このような場合は、朝早起きをして家を出る前に排便できるようにしておくことが肝要でしょう。

朝早く起きて、朝ごはんを食べ終わると数十分以内に便意が起きてきます。

このタイミングで排便させれば、集団生活の中で便意で恥ずかしい思いをする機会が激減します。

夜ふかしなどして、ギリギリまで寝ているような生活だと、 家を出て暫くしてから便意が起こるという事になります。

そこで便を我慢してしまうと腸の機能が弱まってしまいまうのです。

そうならないように、規則正しい生活を習慣化しましょう。

いざ、学校というものに慣れてしまうと便秘も解消されていくというのがほとんどですので、 大らかに構えて行きましょう。

親の方でキリキリしてしまうのは、幼児の情操教育に弊害があります。

先天性の病気の可能性もある

ここで、ひとつ心配なのが幼児の便秘の原因に病気が関わっている場合です。

ヒルシュスプルング病や鎖肛などは、先天的なものになります。

この、ヒルシュスプルング病は生まれつき、直腸や肛門に神経細胞がない病気です。

鎖肛は先天的な奇形で、肛門が開ききっていないために排便が上手く出来ないので便秘になる病気です。

こうしたケースの便秘は個人ではどうにもならないので、 病院で治療を受けるしかありません。

手術で改善しますから、早めに受診して欲しいと思います。